[2.10 取付・交換] フロントディレイラー交換


用意する工具と部品


(1)工具
 使用する工具は、5mmのアーレンキーのみ必要です。

(2)部品
交換するフロントディレイラー 交換するフロントディレイラーには、フレーム径と角度およびシフトワイヤの方向(上引き/下引き)との組み合せで同じシリーズで種類が分かれています。
 自転車にあった商品の規格に合致したものを購入してください。例では、チェーンホイールがラージサイズの場合、最大48Tに合致したものと交換しますが、あまり商品がないので、FD-M750でも特に大きな問題もなくスムーズな動作をしています。

フロントディレイラーの取外し


シフトワイヤを外す @シフトワイヤを留めているネジを緩めて、ワイヤを外す
フロントディレイラーを外す Aフレームに固定しているフロントディレイラーのネジを外す
チェーンリングの位置確認 Bフロントディレイラーのチェーンガイドのネジを外して、チェーンガイドからチェーンを通して、フロントディレイラーを外す。

 なお、このチェーンガイドのネジはこのモデル固有なので、ネジがない場合には、チェーンを切るしかありません。

フロントディレイラーの分解と交換


フロントディレイラーの分解と交換  フロントディレイラーを解体していきます。
@コイルバネの留めている突起からバネを外します。但し、かなり硬いので怪我をしないように注意して行うこと。
A引きを決めている部品にある2つの軸にあるスプリングワッシャを外す。特殊な工具がない場合は、マイナスドライバーで隙間に入れて回転させると簡単に外れます(自己流)。
Bあとは、軸から抜けば、写真のようにひきのを決めている部品が外れてバラバラに出来ます。
C綺麗に掃除して、グリスを薄く塗って逆の順序で組立てます。コイルバネを突起に留めるのに力が要ります。但し、かなり硬いので怪我をしないように注意して行うこと。

フロントディレイラーの新旧比較(下引きタイプ/上引きタイプ)


フロントディレイラーの新旧比較  両方とも分解して掃除とグリス塗布でガタツキはなく、両方ともスムーズな動作となりました。左側が交換した下引きタイプで、右側が上引きタイプで、並べてみました。右側が上引きタイプは、当分、部品取り用として保管することにしました。

フロントディレイラーの取付け


チェーンリングの歯とギャップ  逆の手順で取付けますが、取り付けのポイントがあります。

チェーンガードのある場合には、取り外して作業する方がやりやすいでしょう。
(1)チェーンガイドがチェーンホイールと平行になるようにする。
(2)チェーンガイドとロー側のチェーンリングの歯とギャップが1〜2mmになるようにする。(これが以外と難しい)
【注意事項】チェーンリングが48Tの場合には、トップ側にした時にフロントディレイラーとMidのギアと触れないようにする必要があります。その時は、ロー側ギアと3mmになることもあります。
(3)フロントディレイラーのネジを締めてフレームに固定する。
(4)チェーンガイドにチェーンを通す。
シフトワイヤをネジで仮に留める (5)シフトワイヤをネジで仮に留める。
(6)最後に、フロントディレイラーを調整します。

フロントディレイラーの調整

注意事項

 フロントディレイラーにチェーンが通っていることを確認してください。

作成日時:2006年11月20日20時15分
更新日時:2010年10月26日20時34分


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